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検査結果の読み方
健診で少しでもからだの異常が見つかったら、医師の指導を受けるとともに、今日からでも生活習慣を改善していきましょう。
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GOT/GPT
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γ-GTP
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ALP(アルカリフォスファターゼ)
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LDH(乳酸脱水素酵素)
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LAP(ロイシンアミノペプチターゼ)
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TTT/ZTT(チモール混濁試験・硫酸亜鉛混濁試験)
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ChE(コリンエステラーゼ)
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血清総たんぱく(TP)
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A/G比
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ウロビリノーゲン
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総ビリルビン(T-Bil)
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GOT/GPT
この検査で何がわかるか?
GOTとGPTは、肝臓の機能をチェックする代表的な検査です。また、GOTは心臓の病気、とくに心筋梗塞の発見に大きな威力を発揮します。 これらはトランスアミナーゼと呼ばれ、からだのたんぱく質を構成するアミノ酸を造成する酵素です。ですから、からだのあらゆるところにあるわけですが、GOTは心臓に一番多く、次いで肝臓、骨格筋の3ヶ所に集中しています。一方、GPTはほとんどが肝臓の細胞の中に含まれています。 したがって、肝臓や心臓に障害が起きて細胞が壊れると、これらの酵素が血液の中に流れ出すのです。
異常値が出たとき疑われるおもな病気や状態
●
GOTが増えた場合
・心筋梗塞・進行性筋ジストロフィー
●
GOTとGPTが増えた場合
・急性肝炎(GOT、GPTとも非常に増える) ・慢性肝炎・脂肪肝(GPTがGOTより多いのが特徴) ・肝硬変・肝臓がん(GOTがGPTより多いのが特徴)
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γ-GTP
この検査で何がわかるか?
γ-GTPは、おもに肝臓や腎臓、膵臓などに含まれている酵素です。肝臓や胆道に障害があると血液中の値が上昇してくるので、GOT・GPTと同様に肝臓病発見の手がかりとなります。 γ-GTPはアルコール常飲者では高値を示すという特徴があるため、アルコール性の肝臓障害を見つける指標となります。お酒を大量に飲む機会の多い人は、くれぐれもこの値に注意してください。また、向精神薬を常用していると増加することがあります。
異常値が出たとき疑われるおもな病気や状態
●
値が高い場合
・急性肝炎・アルコール性肝障害・肝臓がん・閉塞性黄疸
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ALP(アルカリフォスファターゼ)
この検査で何がわかるか?
ALPはほとんどの臓器に含まれている酵素ですが、血液中のALPはおもに肝臓や骨、骨盤、小腸から流れ出たもので、肝臓をへて胆汁の中に排泄されます。これらの臓器に異常があると血液中に流れ出てきます。肝機能や黄疸の鑑別、また骨の新生状態や骨盤の機能などを調べることができます。
異常値が出たとき疑われるおもな病気や状態
●
値が高い場合
・肝臓、胆道の病気:急性肝炎、慢性肝炎、肝うっ血、肝臓がん、閉塞性黄疸 ・骨疾患:ベーチェット病、骨軟化症、くる病 ・慢性腎不全 ・甲状腺機能亢進症
●
値が低い場合
・前立腺機能低下症 ・肝萎縮
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LDH(乳酸脱水素酵素)
この検査で何がわかるか?
LDHはからだのあらゆる組織細胞の中に含まれていますが、とくに心筋、肝臓、骨格筋に多く含まれています。それらの組織が破壊されると血液中に流れ出て、値が上昇します。急性肝炎の初期や転移性の肝臓がんでは高値を示し、また心筋梗塞の診断にもよく用いられます。
異常値が出たとき疑われるおもな病気や状態
・急性肝炎・肝臓がん(とくに転移性)・心筋梗塞・がん:肺がん、膵臓がん、大腸がん・白血病・悪性貧血 ・進行性筋ジストロフィー・腎不全・膵炎
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LAP(ロイシンアミノペプチターゼ)
この検査で何がわかるか?
LAPは肝臓や膵臓、胆道などに多く含まれている酵素ですが、異常値が出るのは肝臓と胆道に障害がある場合がほとんどです。とくに胆汁がうっ滞すると、血液中の濃度が高まります。このためLAPはγ-GTPやALPと合わせておもに肝臓や胆道の検査として用いられます。
異常値が出たとき疑われるおもな病気や状態
・肝炎・肝硬変・肝臓がん・胆道疾患(がん、結石、炎症)・膵炎
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TTT/ZTT(チモール混濁試験・硫酸亜鉛混濁試験)
この検査で何がわかるか?
この検査はともに、血清中のたんぱくの性質を調べる検査で、血清膠質反応とも呼ばれ、肝臓のダメージの程度が簡単にわかります。検査方法は、血清の中に試薬を加え、濁りや沈澱がどの程度できるかによって判断します。これに属する検査法は以前からたくさん試みられてきましたが、現在一般的に行われているのは、チモールを試薬として用いるチモール混濁試験(TTT)と、硫酸亜鉛を試薬にする硫酸亜鉛混濁試験(ZTT)です。 この検査は、肝障害の診断だけでなく、経過を追うためにも利用されます。
異常値が出たとき疑われるおもな病気や状態
●ZTTの値が高い場合
・慢性肝炎・肝硬変(著しく高くなる)・膠原病・サルコイドーシス・肺結核
●ZTTの値が低い場合
・悪性高血圧症・転移性がん・糖尿病
●TTTの値が高い場合
・ウイルス性肝炎(急性肝炎)・肝硬変・高脂血症・関節炎、関節リウマチ・全身性エリテマトーデス・糖尿病
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ChE(コリンエステラーゼ)
この検査で何がわかるか?
ChEは肝臓で作られる酵素の一種で、肝臓の細胞に異常が生じると、血液中の量が増えたり減ったりします。他の検査より早く異常が現れるため、肝臓の障害をいち早くキャッチする検査として用いられています。
異常値が出たとき疑われるおもな病気や状態
●値が高い場合
・ネフローゼ症候群・脂肪肝・甲状腺機能亢進症
●値が低い場合
・肝臓病:肝硬変、慢性肝炎、肝臓がん・悪性腫瘍・膠原病・有機リン酸農薬中毒・低栄養
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血清総たんぱく(TP)
この検査で何がわかるか?
栄養状態や肝臓、腎臓の機能などを調べる検査です。健康を維持するために血清中にはさまざまなたんぱく質が含まれていますが、その成分の二分の一以上はアルブミンで残りはグロブリン、フィブリノーゲンなどです。これら血清中のたんぱく質の総量が血清総たんぱくです。肝機能や腎機能に障害が起こると、値が高くなったり低くなったりします。
異常値が出たとき疑われるおもな病気や状態
●血糖値が高い場合
・高たんぱく血症・慢性肝炎・肝硬変・悪性腫瘍・脱水症・多発性骨髄腫
●血糖値が低い場合
・低たんぱく血症・肝臓障害・ネフローゼ症候群・栄養不良
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A/G比
この検査で何がわかるか?
血清中のたんぱく質の割合は、健康な人ではアルブミンが約67%、グロブリンが約33%を占めています。アルブミンをA、グロブリンをGとして比率をあらわしたのがA/G比です。これを調べると、総たんぱくを調べただけではわからない異常を調べることができます。アルブミンは肝臓でのみつくられるので、肝機能に異常が生じたときは、A/G比は低くなります。
異常値が出たとき疑われるおもな病気や状態
・肝硬変・慢性肝炎・膠原病・多発性骨髄腫・慢性感染症(肺結核など)・ネフローゼ症候群・栄養不良
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ウロビリノーゲン
この検査で何がわかるか?
主に肝臓の働きを調べる検査です。ウロビリノーゲンというのは、肝臓でつくられる胆汁の中のビリルビンという色素が、腸内の細菌によって分解されてできる物質です。大部分は便とともに排泄され、残りは腸の壁から吸収されて再び肝臓にいき、そこから血管、腎臓を通って尿といっしょに排泄されます。 ですから、肝臓が処理できないほどのビリルビンがつくられたり、肝臓自体に障害があって腸から再吸収されたウロビリノーゲンを処理できなくなると、尿の中にウロビリノーゲンが多く出てくるのです。
異常値が出たとき疑われるおもな病気や状態
●増えた場合
・肝臓の障害・赤血球が壊れる病気:溶血性黄疸など・心臓の病気・がんこな便秘 ・薬剤:サルファ剤、パラアミノサリチル酸、アドナなどの影響による
●減った場合
・胆石・総胆管閉塞・抗生物質の長期服用
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総ビリルビン(T-Bil)
この検査で何がわかるか?
ビリルビンは赤血球中のヘモグロビンが分解してできる黄色い色素で、肝臓でつくられ胆汁に多く含まれています。肝臓や胆管などに障害が生じるとビリルビンは胆汁の中に流れ出ず、血液に入って黄疸が起こります。 ビリルビンにはヘモグロビンが分解してできた間接ビリルビンと、それが肝臓で水溶性に変化した直接ビリルビンの2種類があります。この2つを合わせたものが総ビリルビンで、これらのビリルビン量の違いから病気の診断を行う場合もあります。 異常値が出たとき疑われるおもな病気や状態 ・黄疸・肝臓病・胆石 HBs抗原 この検査で何がわかるか? B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べる検査です。B型肝炎ウイルスが肝臓内で増殖すると、HBs抗原を大量につくります。このHBs抗原の存在を調べることで、間接的にB型肝炎ウイルスの存在を知ることができます。 B型肝炎ウイルスに感染しても肝炎になるとは限りませんが、血液中にウイルスが含まれているので、ほかの人に感染させない配慮が必要になります。 異常値が出たとき疑われるおもな病気や状態 ・急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・肝臓がん 尿たんぱく この検査で何がわかるか? この検査は腎臓の病気を見つける手がかりになります。検査方法は2種類あって、1つは尿中にたんぱくが出ているかどうかを調べる定性検査(−、+で表す)。もう1つはたんぱくがどのくらい出ているか、その量を調べる定量検査で、これは定性検査で陽性(+)に出たときに行われます。健康な人の場合、定性検査では陰性(−)ですが、定量検査では5〜10r/dlくらいみられます。また、激しい運動、ストレス、たんぱく質の多い食事をしたあと、熱い風呂、女性では月経の前に出ることがあります。ですから、この検査だけでは腎臓病と決めつけられないので、尿沈査や腎臓病に関係のある血液検査の結果とあわせて診断されます。
異常値が出たとき疑われるおもな病気や状態
●陽性の場合
・急性、慢性腎炎・腎盂腎炎・ネフローゼ症候群 ・尿管、膀胱、尿道の炎症や結石、腫瘍 ・妊娠中毒症(妊娠中に尿たんぱくが多量に出て、むくみがひどく血圧が高いとき) 尿沈査 この検査で何がわかるか?
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